弾圧の表記について
圧迫圧と臨床応用
圧迫圧 | 病態 |
---|---|
20mmHg未満 | 他疾患による浮腫、健常人の浮腫 静脈瘤の予防 深部静脈血栓症の予防(16-20mmHg) ストリッピング術後 |
20-30mmHg | 軽度静脈瘤 高齢者静脈瘤 小静脈瘤への硬化療法後 |
30-40mmHg | 下肢静脈瘤 静脈血栓後遺症 硬化療法後 軽度リンパ浮腫 |
40-50mmHg | 高度浮腫・皮膚栄養障害のある下肢静脈瘤 高度浮腫・皮膚栄養障害のある静脈血栓後遺症 リンパ浮腫 |
50mmHg以上 | 高度リンパ浮腫 |
15-21、23-32、34-46mmHgと表記されている製品の圧迫圧は、それぞれ20-30、
30-40、40-50mmHgと表記されている製品の圧迫圧とほぼ同じである。
(東海病院 下肢静脈瘤・リンパ浮腫・血管センター長 平井 正文 先生)
海外規格の圧迫クラス
国によって表示される圧迫圧の範囲が違っています。
ドイツ DIN 58133:2008 |
英国 BS 6612:1985 |
フランス NF G 30-102 |
欧州標準化委員会 ENV 12718:2001 |
USA(※1) (メーカー値/レックスフィット) |
---|---|---|---|---|
(クラスⅠ以下) | クラスⅠ 14-17mmHg |
クラスⅠ 10-15mmHg |
クラスA 10-14mmHg |
弱圧/弱中圧 17mmHg/20mmHg |
クラスⅠ 18-21mmHg |
クラスⅡ 18-24mmHg |
クラスⅡ 15-20mmHg |
クラスⅠ 15-21mmHg |
中圧(薄手タイプ) 30mmHg |
クラスⅡ 23-32mmHg |
クラスⅢ 25-35mmHg |
クラスⅢ 20-36mmHg |
クラスⅡ 23-32mmHg |
中圧(厚手タイプ) 40mmHg |
クラスⅢ 34-46mmHg |
クラスⅣ > 36mmHg |
クラスⅢ 34-46mmHg |
強圧 45mmHg |
|
クラスⅣ > 49mmHg |
クラスⅣ > 49mmHg |
■ DIN 58133:2008 Medical compression hosiery, 2008.
■ BS 6612:1985 Graduated compression hosiery, 1985.
■ NF G30-102 Octobre 1986 Articles de bonneterie - Determination de la pression de contention, 1986.
■ DD ENV 12718:2001 Medical compression hosery, 2001.
※1 USAの値はメーカーが表示している圧迫値を当てはめたもので参考値となります。
弊社のクラス分類について
弾性ストッキングの圧迫圧を15-21、23-32、34-46mmHgと表示しているストッキングもあります。主として圧迫圧測定器の違いなどによるもので、現在、それぞれを20-30mmHg、30-40mmHg、40-50mmHgのストッキングに相当するとしても大きな誤りはないと考えられます。
(「新 弾性ストッキング・コンダクター」平井 正文/岩井 武尚)
イギリス、フランス、ドイツなどでは、医療用弾性ストッキングに関する規格が制定されており、圧迫の強さに基づくクラス分類が定められています。
一方、国内は、輸入品が多いという事情もあり、日本独自のクラス分類は定められておらず、病態に応じて圧迫圧が選択されています。
(アルケア株式会社)
しかしながら、数多くの製品の中からお客様によりスムーズにご希望の商品を検索していただけるよう、弊社では国内でも広く用いられているドイツの分類に基づいて製品を整理しております。